柏木惠子 著 岩波新書2008.6
次の「はじめに」の一節が、本書のすべてを語っています。
昨今、日本社会では「子どもをいかに育てるか」「どのように賢く育て上げるか」といった関心から、子どもの〝育て方〟がとかく偏重される傾向もあります。こうした、〝育て方〟への親の熱心な眼差しには、「子どもは自ら育つ」という重要な認識が往々にして欠けています。それゆえに、子どもの「育つ力」を奪ってしまうことにもつながっています。
と同時に、育てる側のおとな、すなわち親自身が成長・発達することが、実は子どもの育ちにとって重要であることも、今日の社会ではほとんど認識されていません。人間が誕生して死ぬまで、つまり子どものみならずおとなも成長・発達する事実を確認する必要があります。
そして著者の提案で最も重要なのが、「他者のために働く体験」が「自己有能感」「自己肯定感」を育てるということだと思います。
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